大学受験でなぜ古典が出題されるのか 時事
古典とは、それぞれの時代と場所において、全く異なった相貌を現し、まったく異なった作品として各時代の状況を大きく揺り動かす力を示してきた。
内山勝利京 大名誉教授の記事より引用
時代ごとの多様な読みに応答する多面的な解釈の可能性を内にはらみつつ、新たな思想の創出を促す無限の触発性と挑発力においてこそ、それはその地位を絶えず更新しつづけていくのである。
古典が古典として語り継がれるには意味があります。
今なお古典として我々に認知されている作品は、各時代で、その古典を読み触発され影響された人々が語り継いできたからこそ古典として認知されているのです。
時代を超えて評価され続ける古典には、それなりの意味があるのです。
「original(オリジナル)」という言葉の起源は「origin(起源)」です。
つまりこの世に本当にオリジナルものなんか無くて、必ず何か起源あるものから生まれている。
人々は起源(オリジン)をもとに、様々な「オリジナル」な物を生み出してきたのです。
それを理解すれば、各時代語り継がれ今我々の前で古典と呼ばれる作品が、いかに
我々に様々な示唆を与えてくれるかは分かるかと思います。
古典は「なんか古くて有名なもの」として置いておくのはとてももったいないです。
大学入試問題でも触れる機会は多々ありますが、それにとどまらず
無事入試を乗り切った先で、是非とも古典に触れてもらえたらなと思います。