大学受験・大学入試の現代文でよく出題される語彙やトピックについて簡単にまとめていきます。参考書よりも分かりやすくを目指してますので是非参考にしてください。
今回のテーマは言葉と文化について。
結婚した夫婦は、お互いを名前やあだ名で呼ぶ。しかし、子供が出来るとお互いを「パパ・お父さん」とか「ママ・お母さん」と呼ぶようになる。
また孫が出来れば、夫婦はお互いのことを「おじいちゃん・おばあちゃん」と呼んだりもする。
日本語が母語の人からすると何の違和感もないことだが、日本語を母語としない学習者にはとても違和感があるようです。
確かによくよく考えれば、何故孫から見た呼び名をわざわざ自分を指す言葉に選ぶのか。不思議といえば不思議かもしれませんね。
日本語学習者にこれを理解してもらうためによく使われるのが
「日本語は、家族の中でも一番小さい弱い者を基準にして、他の人間関係を考えるのです。小さい者・弱い者を大切にする文化なんです」という説明です。
確かにもっともらしい説明ではあるが、本当にそうでしょうか。
外見的には呼び名を最も小さな者を原点として考えられている。
しかし、実情は「小さな者を原点にして、大切にする文化」というより「最も小さな者を人間関係のピラミッドの最下位に置き続ける文化」の方が正しい表現ではないでしょうか。
「兄」「姉」というレッテルを与え、年少者に「差」を意識させる。
そういう長幼の差を重視するシステムがもう言葉に組み込まれているわけです。
その言葉に長幼の差をつけることからも日本と言う国が年の差や地位の差を大事にし、ピラミッド的な序列の安定を図ろうとする国であることが分かります。
日本において、若い人たちが感じるこの独特の生きづらさが、いつの時代も感じられるのは、こうした文化によるものかもしれませんね。
きっと今の「年長者」達も若いころにそうした思いをしてきたのかもしれません。
これが「良い」「悪い」は皆さん自身で解釈してください。こうした文化だから成長できたという場面もあったかもしれませんし、そこに苦労された方もいるかもしれません。
皆さん自身がこうしたことを学び、考え、自分なりの「答え」を持つことで、社会はより良くなっていくのだと思います。
自身を成長させることがちゃんと大学受験の合格へと繋がっています。そういう試験になってます。
だからこそ「テクニック」に溺れず、真正面から現代文を学び、合格へと歩みを進めて欲しいと思います。
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大学受験オンライン学習塾愛行舎 田中