2022年 仙台市立仙台青陵中 作文問題
課題文を読んで、400字の3段落で書かせる中学受験、中高一貫校の作文ではオーソドックスなスタイルでした。
シドニーオリンピック400mハードルに出場した為末大さんの文章を読んでの問題。
オリンピックに出ると、つい「国を背負って」しまう。それで勝負をして結果が出なかった時に「申し訳ない」と謝罪する日本人選手も多い。
ただ為末さんはこの結果が出なかった時に「謝罪」する感覚に疑問を抱き、選手としての今後にも悪い影響があると言う。
悪い結果に対して、真剣に謝罪したり反省したりするタイプは、その後スランプに陥ったりすることが多い。
為末さん自身もそういう経験をしてきたようです。
とにかく好きだったはずのそのスポーツがそういうメンタリティでやっていると楽しめなくなってしまう。そこが問題であると言っているようです。
日本には国を背負っているんだから「楽しむ」なんて言ったら批判されるような雰囲気もありますしね。
しかし、為末さん自身がオリンピックの選手村で見た海外の選手は全く違ったようです。
国を背負っているような雰囲気は全くなく自身のスポーツを最大限心から楽しんでいて、結果が出なければ、それはまた次に頑張れば良い、チャレンジすること自体に価値があったと皆活き活きとしている姿を目の当たりにして驚いたようです。
結果そうした国を背負うことなくノビノビとやっている選手たちが、むしろ結果を残して国の代表としての責務を果たしているのを見たらそう思うかもしれませんね。
以上のような文章を読んで
「自身の体験を交えながら、何かにチャレンジする場面で大切にしていきたいと考えることを書きなさい」というのが問題でした。
中学受験生にとっては、そもそもこの受験自体がチャレンジなわけですが、そのチャレンジが終わった後も中学校生活、高校生活、大学生活とずっと何かへのチャレンジは続いていくわけです。
生きていく上で一生続いていくチャレンジに対してどういうメンタリティを持っているのか。それを中学校側としては生徒に聞いておきたいのは当然といえば当然かもしれませんね。
ですから「チャレンジ」ということをテーマにした作文も本当によく出ます。
何か習い事をしているお子様はそこでチャレンジしたことがあるかもしれませんが、まだ人生10年ちょっとしか生きてない子達より
チャレンジに詳しい方はいますよね。親御さんです。
これを機に、是非お子さんに親御さん自身のチャレンジの経験について話してあげて欲しいと思います。
どういうキッカケでそのチャレンジをしようと思ったのか、それに向けてどういう準備をしたのか、またそのチャレンジが終わった後どういう気持ちだったか。
そして、その次のチャレンジにどう向かったのか。親御さんそれぞれにエピソードがあるはずですから、是非話してあげて欲しいと思います。
親御さん自身が「今」チャレンジしてることを伝えるのも非常に良いです。子供ばかりにチャレンジさせて自分は見てるだけ、応援するだけはズルいですからね。
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塾長 田中