大学受験の現代文において必要な評論ワードを簡単にまとめています。
言葉の「外延(denotation デノテーション)」と「内包(connnotation コノテーション)」について
大学受験・大学入試の現代文において「言葉」について論じる文に多く出会うと思います。その中でも理解しておいた方が良い言葉として、このデノテーションとコノテーションがあります。訳語の外延と内包もどちらもよく使われますので覚えておきましょう。
例えば「広島」という単語
直接的にそのままの意味だけで言えば「日本の本州の中国地方の中にある県」、単なる地名です。これが言葉のデノテーション・外延です。
ただこの「広島」という単語を聞いて、「核兵器による惨禍」「戦争」といったイメージを持つ人もいるでしょう。単語の、こうした「歴史的背景」や「視覚的イメージ」を重ねられる部分、それが言葉のコノテーション・内包です。
これらはどんな単語にもあるのです。ただ単に「大学」という単語でも人によっては「行っても無駄なもの」という内包を持っている方もいるかもしれません。同じ単語で同じ意味を表すように思えても、そこには外延的意味だけでなく内包的意味も含まれていることを理解して言葉を使わないといけません。言葉という便利なものをもってしても、人と人とのコミュニケーションが難しく感じられる場面では、言葉の内包の側面が大きく関わっているかも知れません。ただ、このことを知っておくだけでも、この先起こる行き違いも、その行き違いは、どうして起こったのかを理解する手助けになるかもしれません。
大学入試の問題なんてテクニックで解ける、解けば良いという人もいます。確かにそうした側面もあるかもしれません。
ただ貴重な10代の1年をそうした卑小なものの勉強に使うのは私は勿体ないと思います。
大学入試の問題は、10代のうちに読んで欲しい、知って欲しい知識や考えがあるよというメッセージが詰まった文章がたくさんあります。勉強しながら自己の思考を高めていく、せっかくのチャンスですので、是非とも真摯に大学入試に向き合っていただけたらと思っています。
元々私は読書の習慣も無い少年でした。が、私は浪人を経験し、大学入試のための2年間の勉強を通して色んなことが学ぶことができましたし、その基礎のお陰で大学に入ってから、読書に何の苦もなくなり、むしろ読書が楽しくてしょうがないような状態にまでなることができました。
これも大学入試の勉強で、テクニックによる対策に走らずに、真摯に文章と向き合い読解して問題を解いていく勉強を選んだお陰だと思います。
皆さんに知って欲しいのは、こうした正当な読解をしていくのは決して遠回りではなく、しっかりと積み上げていけばちゃんと1年で結果も出ます。先に私は浪人したと言いましたが、実は現役の頃はゴリゴリにテクニックで解く先生に習っておりました。ただ私には合わなかったのでしょうが、全く出来るようにはなりませんでした。浪人するにあたり私は代々木ゼミナールに通い、そこで酒井敏行先生と笹井厚志先生に出会いました。
このお二人は一切テクニックは教えてくれませんでした(笑)「正しく」読む。ただそれだけです。ですが、現代文を正しく読むのは当たり前じゃないかと思われるかもしれませんが、このお二人の授業を受けて私の思ったことは、今まで文章など一度たりとも読んでいなかったということです。ただ文字の羅列を音にして読んでいるだけでした。うわべの文字面を追って、ただ選択肢を行き来していただけなのです。
このお二人に散々私は鍛えて頂き、無事早稲田大学にも慶應大学にも合格することができたわけです。
今や私もこのお二人と同じ、大学受験の講師という職業をしております。この二人の名に恥じぬように、良い授業をしようと日々努力してきた結果により、今こうして「愛行舎」という自分の塾を作れているのだと思います。
これからも一人でも多くの高3生・浪人生に現代文の素晴らしさを知ってもらい、そのまま第一志望への合格へと導く仕事をしていけたらと思っております。
また私は少し特殊で、現代文も古文も漢文も英語も担当するので、全科目に私の師と仰ぐ先生がいらっしゃいますが、それはまたの機会に書かせて頂こうとおもいます。
受験中、苦しくなったら大正解。自分が今大きな山を登っている証拠です。みんな孤独に苦しんでいます。でも、その苦しみの先に、同じ苦しみを味わいながら、そこを超えてきた人との本当に楽しい大学生活が待っています。
大学受験の勉強中、涙が止まらなくなることもあるでしょう。全てを投げ出したくなることもあるでしょう。
どうしても苦しければ別に受講生じゃなくてもお話くらいは聞くので、LINEから連絡ください。
私は叶えたい目標のため孤独に苦しむ全受験生を心から応援してます。
愛行舎 田中